【実話】大好きな弟が浮気されて婚約破棄になったので代わりに復讐した話【浮気・不倫】
・私(女)
・弟
・弟の婚約者(A)
・婚約者の上司(B)
私には弟がいる。優しくて家族思いの弟だ。
そんな弟が婚約者と別れた。
別れた理由は婚約者の浮気。
浮気相手は会社の上司。
上司は既婚者。
そんな男と婚約者は浮気をしたのだ。弟を裏切って。

口でしただけで挿入はなかった
と、ほざく上司。
浮気をしていたとき、この上司の妻は妊娠中。そんな状況で浮気相手とラブホテルに行って一線を越えてないとこの上司は言ったのだ。某芸能人よりも下手な嘘をつく最低の男だと思った。
弟は結納していた。純粋な弟は婚約者を信じていた。だから結納したのだ。それなのに婚約者は弟を裏切って不倫をした。だから弟は婚約者から慰謝料をとれる立場だった。けど、弟はとらなかった。

結婚はしない、付き合うのもやめる、でもまだ好き、困らせたくない
優しい弟なのだ。そんな弟を婚約者は傷つけた。だから私は婚約者を許せなかった。もちろん、上司のことも許せなかった。
上司の会社にも奥さんにも浮気のことをバラしてめちゃくちゃにしてやりたかった。
だけど、婚約者に裏切られたショックで今にも死にそうな弟のケアで精一杯だったので結局何もできなかった。
何もできないまま2年の歳月が流れた。アル中になったり、血を吐いたりしていた弟もだいぶ落ち着きを取り戻していた。
そんな頃に私は出会ってしまったのだ。弟を傷つけた2人に。婚約者と上司に。
ある日、私が仕事仲間と行った花見の席。そこで2人に再会してしまったのだ。
私が仲間といっしょに座るレジャーシート。
その隣りのレジャーシートに2人がいたのだ。
2人は会社の花見だった。
同僚の男の腕にしがみついたり楽しそうだった元婚約者の顔が私を見てひきつった。
私は2人に再会してしまったショックで血の気が引いて頭が冷たくなっていた。

久しぶりね、Aちゃん
私は元婚約者に声をかけていた。
顔をそらして無視をしようとする元婚約者。
その隣のチャラ男が「Aちゃんの知り合い?一緒に飲みましょうよ」と声をかけてくれた。
私は首肯し、遠慮なく元婚約者のシートに上がった。
チャラ男が「Aちゃんとどんな知り合いなんです?」と聞いてきた。
私は答えた。

Aちゃんはねえ、私の弟の元婚約者なんですよ。結納も済んでたんだけどね、Aちゃんが浮気して、破談になったんです。ほら、あそこのハゲの、Bさんでしたっけ?Bさんと浮気したんですよ。弟と別れた途端ポイ捨てされちゃったらしいですけど。Bさーん!こんにちは初めまして!BさんがAさんと不倫してる時に、Aさんが別れた婚約者の姉の●●といいます!!
と、私は真実をぶちまけた。遠くに座ってる上司にも聞こえるような大声で。
上司は家族で来ていた。膝に小さな子供乗せていた。たぶん上司の子供だ。
そんな上司の前で浮気のことを暴露したのだ。
上司は慌てて駆け寄ってきて、

バカなことを言うな!
と、怒鳴ってきた。
その後ろに奥さんらしき人。鬼の形相をしていた。
私はひるむことなく言った。

Bさんの奥様?ちょうど奥様が妊娠されてる時の出来事ですよ。証拠もまだ残してあるんで、どうにかするんなら協力しますよ
私は奥さんに殴られるのを覚悟でそう言った。殴られてもいいと思った。頭に血が上っていて殴られることぐらい怖くなかった。
だが、奥さんは私を殴らなかった。
奥さんが殴ったのは元婚約者だった。上司のことは殴らなかった。蹴った。蹴ったのだ。上司のことを。サッカーボールのように。
蹴られた上司は動揺して言った。

何年も前のことだ!
感情は人の失言率を高める。そのことを裏付けるように上司は公衆の面前で秘密を露呈した。
ヒステリーの上司。鬼のような形相の奥さん。殴られて号泣する元婚約者。
それは地獄絵図といっていい光景だった。
私は両手で顔を覆って泣いている元婚約者の手を引き剥がして睨みつけて言った。

弟はアル中になったり胃潰瘍になったり苦しんのよ。なのに…あんたは苦しんでなかった。だから苦しめてやったの。これは弟の意思ではないわ。私が勝手にやったことよ。私があんたのことを許せなかったから勝手にやったことなの。わかった?
元婚約者は泣きながら頷いた。
このことを弟に言うか悩んだ。
けど、2人に何か危害を加えられたらマズイと思って全部話した。
そしたら弟は、

嫌な役をさせてごめん。本当は俺がしないといけないことなのに…
と、泣いた。
それから時間がかかったけど、弟は専門家に頼んで少ないけど2人から慰謝料を取った。
この時点で2人は仕事を辞めて、上司は奥さんと離婚寸前だった。
女なんていらねと言っていた弟も、最近ようやく「気になる人がいる」と顔を赤らめていうようになった。
私のしたことが良いことだとは思わない。でも後悔はしていない。同じ状況になればきっと私は2人に同じことをすると思うから。
おわり