プラセボ効果が生じやすい人の3つの特徴

効果のない薬、つまり偽物の薬(偽薬)を使用したのにもかかわらず、調子が良くなったり、病気が治ったりしてしまうこと。

この現象をプラセボ効果(プラシーボ効果)といいます。

偽物の薬には、薬としての効果はありません。病気が治る効果もありませんし、調子が良くなる効果もありません。

なのにそんな偽物の薬を使ったのにもかかわらず、病気が治ったり、調子が良くなったりすることがあるんです。

そんな不可思議な現象が起きることがあるんです。

まぜこんな不可思議な現象が起きるのか?

それは思い込みのせいです。

『この薬には効果がある』という思い込みがこの現象の原因なのです。

世の中にはそういう思い込みをして、プラセボ効果が働きやすい人がいます。

どういう人がプラセボ効果が働きやすいのか?

その特徴について語ろうと思います。

プラセボ効果が働きやすい人の特徴

特徴1、カリスマに弱い

野球で偉大な功績を残したイチロー選手

経営者として大成功をした孫正義

アップルを世界レベルの企業にしたスティーブジョブス

彼らには力があります。多くの人の心を揺り動かし行動させる力が。

そういう力が彼らにはあるんです。

そういう力がある人物のことを「権威がある」と言います。

「権威がある」とは、つまり、多くの他人の心を揺り動かし行動させる力が強い人に使われる言葉なのです。

世の中には、この「権威ある人」に弱い人が存在しています。

普通の人なら信じないことも権威に弱い人は信じてしまいます。

例えば、権威ある人が「朝、必ず納豆を食べます。健康のためです」と言った場合、権威に弱い人はこの言葉を信じてしまいます。

こういう権威に弱い人は、プラセボ効果が働きやすいです。

権威ある人の他者の心を揺り動かす力の作用を受けやすいためにプラセボ効果が働きやすいんです。

権威ある人の言葉を信じやすい人の危険性

権威ある人の言葉が有益ならば問題ないです。

でも有益ではない、つまり有害だった場合は問題です。

有害の言葉を信じて行動すれば心や体を傷つけてしまうからです。

権威ある人の中にはそういう有害な言葉を平気で口にする人がいます。

そして、そういう有害な言葉を信じやすい人もいます。そういう信じやすい人は心や体を傷つけてしまう可能性が非常に高いです。

世の中には悪質な権威ある人が確実に存在しているからです。

かつて社会を震撼させたオウム真理教の教祖の麻原

麻原は悪質な権威ある人の代名詞のような存在でした。

彼の言葉には嘘が多分に含まれていました。それなのに多くの人が彼の言葉を信じ、信者となりました。そして麻原の言葉に従い、修行に励みました。

そんな修行に励んだ信者の中には麻原の言葉を信じて、地下鉄サリン事件に加担した人もいるはずです。

そんな麻原を信じた信者の中には、プラセボ効果が働いた信者が確実に存在していると僕は確信しています。

信者の中に権威に弱い人たちがいた。その人たちが権威である麻原の言葉を鵜呑みにして、信じて、従った。従いつづけた。その結果、プラセボ効果が働き、修行の効果が生じてしまった。そのせいでますます麻原を信じ、修行をし、また修行の効果が生じてしまった。

以上のような流れでプラセボ効果が働いて、麻原をどんどん信じてしまった信者がいたのではないかと僕は考えています。

この考えが正しいと僕は確信しています。

もちろん、これは僕の想像でしかありません。

でも、オウム事件を起こしたあとも、麻原のことを信じて、修行をしている信者を見ると、僕のこの想像が間違っているとは思えないんです。

プラセボ効果が働いたため、狂信的に麻原を信じるようになり、今でも麻原を信じて、修行しているのではないかと思えてしまうんです。

本当は効果がない修行なのに、効果があると信じているため、プラセボ効果が働いて、教団に残り、修行を続けているのではないかと思えてしまうんです。

あなたはどう思いますか?

権威ある人の言葉を信じやすい人のメリット

信じやすい人のメリットはなんといっても効果のないものを効果があると実感できることです。

それはすごいメリットです。

信じやすい人は、お腹が猛烈に痛くなったとき、信じやすい人なら偽薬を飲めばその痛みを緩和することができます。

お腹が痛くなったとき、「はいこれ。腹痛に良く聞く薬」と権威ある人に勧められ、それを飲めば、痛みを緩和できるんです。

たとえその薬が偽薬でも痛みを緩和できるんです。

悩んでいる人も権威ある人に「信じる者は救われる」と言われれば、宗教を信じて、本当に救われることができるんです。

そういうメリットが信じやすい人にはあるんです。プラセボ効果が働きやすいからそういうメリットがあるんです。

信じる者は救われるはある意味では本当なんです。

信じやすい人はプラセボ効果が働きやすいから救われる可能性も高いんです。

特徴2、ブランドに弱い

大手製薬会社。この製薬会社は有名だし、実績もある。

そういう会社の薬には、ブランド力が生じます。グッチの製品にブランド力が生じたように。

創業時にはグッチ製品にもブランド力はありませんでした。でも実績を重ね、有名になるにしたがい、その製品にブランド力が生じ始めました。今ではとてつもないブランド力がグッチ製品にはあります。

製薬会社もグッチと同じように実績を重ね、有名になるほどに、製品にブランド力が宿ります。

ブランドに弱い人は、当然、そのブランド力の薬を信じやすくなります。ブランドに弱い人がグッチの製品の品質や芸術性を信じやすくなるように。

大手製薬会社の薬は確かに効果はあると思います。でも、その効果はプラセボ効果が働いているせいで、通常より効果が高くなっている場合もあります。

プラセボ効果には、薬の効果を高める効果があるからです。

今、あなたが使っている大手製薬会社の薬。

本当はあまり効果がないのに「プラセボ効果が働いているせいで効果が高いと感じている」のかもしれませんよ。

もしも、大手製薬会社が偽薬を販売したら・・・

もし、大手製薬会社が偽薬を販売した場合、プラセボ効果が働いて、それが偽薬と気づかない可能性があります。

気づかない人が増えれば、そのぶんだけ偽薬が売れます。そうなれば大手製薬会社は大儲けすることができます。偽薬なら安い金額で大量生産できるからです。

大手製薬会社が偽薬を作る。

偽薬だから本物の薬より安く作れる。安く作れるから大量生産が可能。

偽薬を大量生産する

ブランド性を信じて、客がその偽薬を購入

プラセボ効果が働き、薬の効果が生じる

たくさんの人の中でプセセボ効果が働き、評判になる

偽薬が大量に売れる。製薬会社大儲け♪

という流れで大手製薬会社は大儲けできる可能性があります。

もちろん、こんな悪いことをする大手製薬会社はないと思います。

でも、プラセボ効果が存在するということは上記のような可能性も存在しているということです。

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特徴3、多数派に弱い

アマゾンや楽天のレビューには、たくさんの人がマイナス評価よりプラス評価をしている商品があります。

「マイナス評価が少数、プラス評価が多数」という商品があります。

多数派の意見に弱い人は、プラス評価が多数の商品を買ってしまいやすい。多数派の意見を信じやすいために買ってしまいやすいんです。

こういうタイプの人はプラセボ効果も働きやすいんです。

『多数派の意見=良い商品』という思い込みが強いからです。

世の中には、プラス評価多数派の商品が溢れています。

アマゾンや楽天を見るだけでも、そういう商品をたくさん見つけることができます。

多数派意見に弱い人はそのすべてを信じて、購入し、使用し、プラセボ効果が働く可能性があります。

『多数派の意見=良い商品』という思い込みが強いからです。

もしかしたら、人気の高い商品の中には、プラセボ効果が働いた結果、人気商品になったという商品が存在しているのではないかと僕は思っています。

日本人には人気商品に対してプラセボ効果が働きやすい

日本人には多数派意見に弱い人が多いと言われています。

日本人には個人より全体を大事にする人が多い。

だから多数派の意見に弱いと言われています。

日本は民主主義の発達した国。

だから日本人には多数派の意見に弱いとも言われています。

もし、これらの説が本当なら、日本人には人気商品に対してプラセボ効果が働きやすいということになります。

この仮説、あなたは正しいと思いますか?

僕にはこの仮設を否定することができません。

僕は人気商品を思わず買ってしまうことが多いからです。そして効果があると実感することが多いからです。

だから日本人プラセボ効果働きやすい説を僕には否定することができません。

あなたには否定できますか?

おわり

Posted by みーこ