悪口を言う理由5選 悪口を言うメリットは「優」を得ることができること。


悪口

「運動神経の鈍い奴だ」「口うるさい奴だ」「詐欺師並みによくしゃべる奴だ」「掛け算もできないなんて馬鹿だな」「脳筋め」「オタク」などの悪口。

みなさんは、悪口を言ったことがありますか?

僕はあります。何度もあります。若い頃は空気を吸うように悪口を言っていました。今はそれほど言わなくなりましたが、それでも、それなりに悪口を言っています。

僕の周りにも悪口を言う人はたくさんいました。今でもいます。

みなさんも多かれ少なかれ悪口を言ったことがあると思います。

誰もが言ってしまう悪口。

なぜ人は悪口を言ってしまうのか?

今日はその理由について語りたいと思います。

悪口を言う理由

理由1、ストレス解消(怒りの解消)

人は、ストレスが溜まると怒りっぽくなります。

怒りっぽくなれば、些細なことでも怒りを感じるようになります。

些細なことでも怒りを感じるようになれば、怒りを感じる頻度が高まります。

怒りは、人を攻撃的にします。

つまりストレスが溜まり怒りっぽくなれば、怒りを抱く頻度が高まり、攻撃的になる頻度も高まるということです。

ストレスが溜まる

怒りを感じやすくなる

些細なことでも怒りを感じることが多くなる

怒りを感じる回数が増える

攻撃的になることが多くなる

という流れで攻撃的になります。

その攻撃性を他人に向ける人がいます。

そういう人は他人の悪口を言います。ストレスによって生じた怒りを解消するために悪口を言うんです。

悪口という攻撃をすることによって怒りを解消する

そのために悪口を言うんです。

同時に悪口を言うことは、ストレス解消にもなります。

悪口を言えば、優越感を感じることができるし、勝利感を感じることもできるし、劣等感を軽減することもできるし、正義の味方気分を味わうことができます。

悪口を言うことには、上記のようなメリットがあるため、ストレス解消になるんです。

だからある種の人は悪口を言うんです。

自分の中にある怒りとストレスを解消するために。

理由2、優越感を感じるため

「悪口を言う側が優位。悪口を言われる側が劣位」という固定観念

悪口は攻撃です。

・悪口を言う人は攻撃側
・悪口を言われる人は守備側

と考えることができます。

攻撃をしている側と守っている側。

どちらのほうが優位でしょうか?

攻撃をしている側ですよね。

「攻撃をしている側が優位」ということは「悪口を言う側のほうが優位」ということになりますよね。

この「悪口を言う側のほうが優位」という考え方。

この考え方が悪口を言う人に優越感を感じさせるんです。

悪口を言う人の中には「悪口を言う側が優位。悪口を言われる側が劣位」という固定観念があるんです。

だから悪口を言うだけでも優越感を感じることができるんです。悪口を言えば言うほど優越感を感じることができるんです。

この優越感を感じる回数が増えると「相手より自分のほうが優れている」という錯覚を抱くようになります。

同じ相手の悪口を何度も言っていると自分の中で相手の評価が大きく下がります。

逆に自分の評価は大きく上がります。悪口を言うたびに優越感を感じていたせいです。

悪口を言い続けた結果、相手の評価が大きく下がり、自分の評価が大きく上がるため、「相手より自分のほうが優れている」という錯覚を抱いてしまうんです。

そしてこの錯覚は、悪口を言う人にさらなる優越感を感じさせてくれます。

優位性による優越感
錯覚による優越感

悪口を言うだけでこの2つの優越感を感じることができるんです。

だから悪口を言う人は悪口を多用するんです。この2つの優越感を味わうために。

もちろん、状況によっては、悪口を言うだけで、この2つ以外の優越感も味わうことができます。

悪口を言うだけで味わえる優越感リスト

①自分の評価は変わらないのに相手の評価は下がったという優越感。

②自分の社会的価値は下がっていないのに相手の社会的価値は下がったという優越感。

③自分の信用は下がってないのに相手の信用は下がったという優越感

④自分のほうが相手より効果的な悪口を言えたという優越感

悪口と言うだけで優越感を味わうことができるんです。安全な場所で親しい人といっしょに悪口を言っているだけでもこれだけの優越感を味わうことができるんです。

だから悪口を言う人は悪口を多用するんです。お手軽にいろんな種類の優越感を味わうために。

悪口を言う人は、貪欲に優越感を求めている

人は、自分と他人と比較して優劣を決めたがる生き物です。

そして人は、「優」を求める気持ちが強い生き物です。

「優」を手に入れることができれば、自分が相手より優れていると思い込むことができるからです。そして優越感や勝利感を感じることができるからです。

だから人は、「優」を求める気持ちが強いんです。

悪口を言う人の中にも、当然、この「優」を求める気持ちがあります。しかも、その求める気持ちは普通の人より遥かに強いです。遥かに強いから悪口という悪質な行為を使ってでも「優」を手に入れようとするんです。

理由3、劣等感を解消するため

自分と他人と比較して優劣を決めたがる生き物である人間は、習慣的に自分と他人を比較します。

比較することが多くなれば、劣等感を抱くリスクが高くなります。

劣等感を抱く回数が増えれば、強い劣等感を抱くリスクも高まります。

強い劣等感は自分の存在価値を著しく低下させます。自分なんて死んだほうがいいのではないかと思うくらいに低下させます。

だから人は劣等感が強くなる前に解消しようとします。

その解消法のひとつに悪口を言うがあります。

前述したとおり、悪口を言えば手軽に優越感を感じることができます。

悪口で優越感を感じることができれば、自分の存在価値が上がるため、劣等感を少しだけ解消することができます。

だからある種の劣等感を抱えた人は悪口を多用します。手軽に優越感を得て、劣等感を解消できるから多用してしまうんです。

理由4、許せない

人には許せないものがあります。

脱税をする経営者。薬物に溺れる芸能人。飲酒運転をして事故を起こす人。放射能汚染された野菜。暗い部屋の中を音を立てて飛び回るハエ。ウイルスを媒介した蚊。

人はそういうものを許せないと思います。

そういう許せないものに対して、人は、怒りや嫌悪を抱きます。

人は自分に怒りや嫌悪を抱かせるものに対し、攻撃的になります。自分に怒りや嫌悪を抱かせるものは自分にとって有害なものだからです。

攻撃的になれば、悪口を言いやすくなります。人にとって、悪口は攻撃のひとつだからです。

だから人は、ゆるせないものに対して、悪口を言いやすくなるんです。

ちなみに僕の許せないものは、タメ口で職質をする警察官です。

過去に3度職質されたことのある僕ですが、どの警察官もタメ口でした。

そのせいで僕は街で警察官を見かけるだけで、

警察官は恥知らず。赤の他人にいきなりタメ口を聞くような恥知らず

と、独り言を言うようになりました。完全に悪口です。

でも僕はこの悪口をやめることができません。警察にタメ口で職質する警察官がいるかぎりやめることはできないでしょう。

それくらい僕の中でタメ口職質警官はゆるせないものなんです。

理由5、自分の身を守るため

保身のために悪口を言う人がいます。

例えば、複数の人間が雑談をしているとき。

A子「芸能人の○○さんってブサイクよね」

B子「うん。ブサイクね」

C子「私もブサイクと思う。D子ちゃんもブサイクと思うよね?」

D子「うん。ブサイクと思う」

D子は別に○○さんがブサイクと思っていなかった。興味もなかった。でもD子は「ブサイク」と答えた。

なぜか?

D子の心中に、「その芸能人に興味ないし、ブサイクとも思わない」と答えたら、仲間はずれにされてしまうかもしれないという不安があったからです。嫌われるかもしれないという恐れがあったからです。

だからD子は「ブサイク」と答えたんです。

自分の保身のために「ブサイク」と答えたんです。

日本人には、この自分の保身のために悪口を言うタイプの人が多いと言われています。

・日本人には個より全を大事にする人が多い
・日本人には多数派意見に弱い人が多い
・日本人には争いごとを好まない人が多い
・日本人には和を重んじる人が多い
・日本人には空気を読む能力の高い人が多い

などの理由で、日本人には保身のために悪口を言うタイプが多いと言われています。

僕自身、保身のために悪口を言ったことがあります。何度もあります。

保身のために、面白くないテレビ番組を面白いと言ったこともありますし、嫌いな奴を好きと言ったこともありますし、好きな人を嫌いと言ったこともあります。

そのせいで何度自己嫌悪を感じたかわかりません。

保身のために悪口を言うことの最大のデメリットは、自己嫌悪を感じることです。

だから保身のための悪口は、あまり言わないほうがいいんです。

悪口を言う理由

①ストレス解消(怒りの解消)
②優越感を感じるため
③劣等感を解消するため
④許せない
⑤自分の身を守るため

おわり

Posted by みーこ