同族嫌悪をしてしまう理由 「許せないもの=汚物」という価値観があるせい!?

同族嫌悪。

「あの人、私と同じブランドのバック持ってる。なんか気に入らないわ」

「あの人、私と同じ髪型してる。なんか真似されたみたいでムカつくわ。」

「あの人、私と同じ高校の出身だったなんて。不愉快だわ」

「アイツ、俺と同じアイスを購入しやがって。腹立つ!」

という同族嫌悪。

人はなぜ自分と同じような性質がある人を嫌ってしまうことがあるのか?

その理由について語ろうと思います。

同族嫌悪をしてしまう理由

理由1、「許せないもの=汚物」という価値観がある

自分の中に許せないものがある。

太っていることが許せない。容姿が悪いのが許せない。頭が悪いことが許せない。貧乏が許せない・・・

そういう許せないものが自分の中にある。

そんな許せないものが他人の中にもあった場合、人は嫌悪感を感じます。

許せないものというのは汚物のようなものです。汚物はどこにあっても嫌悪の対象でしかありません。そんな汚物のような許せないものが他人の中にあれば当然嫌悪感を感じます。

もう一度言います。許せないものとはその人にとって汚物のようなものなのです。だから嫌悪感を感じるんです。

太っていることが許せない人にとって脂肪は汚物のようなものなのです。だから嫌悪感を感じてしまうんです。

容姿の悪さが許せない人にとって醜い容姿は汚物のようなものなのです。だから嫌悪感を感じてしまうんです。

頭の悪さが許せない人にとって脳力の低さは汚物のようなものなのです。嫌悪感を感じてしまうんです。

許せないものとは、その人にとって汚物のようなものだから嫌悪感を感じてしまうんです。だから他人の中にその許せないものがある場合でも嫌悪感を感じてしまうんです。

自分の中で『許せないもの=汚物』という価値観があるから嫌悪感を感じてしまうんです。

コンプレックスが『許せないもの=汚物』という価値観を強くする

「太っていることが許せない」という価値観の強い人は、太っていることをコンプレックスに感じている人が多いです。

「容姿が悪いことが許せない」という価値観の強い人は、容姿が悪いことをコンプレックスに感じている人が多いです。

コンプレックスは「許せないもの=汚物」という価値観を強める原因になるんです。当然コンプレックスが強ければ強いほど「許せないもの=汚物」という価値観も強くなっていきます。

この価値観が強くなれば当然同族嫌悪を抱きやすくなります。

トラウマが『許せないもの=汚物』という価値観を強くする

太っていることでからかわれたり、馬鹿にされたり、いじめられたりした人は、トラウマを持っています。

そのトラウマによる心理的負荷の強い人ほど、『許せないもの=汚物』という価値観が強くなります。

トラウマのせいで死にたいと思うほど苦しんでいる人は、『許せないもの=汚物』という価値観が尋常ではないほど強くなります。こうなると同族嫌悪も抱く頻度が高くなります。

トラウマは、心を守るために無意識の領域に抑圧されます。

抑圧とは臭いものに蓋するみたいな心理の働きです。臭いものに蓋をしても臭いものはなくなりません。ずっと存在し続けます。それと同じように抑圧されたトラウマも無意識の領域に存在し続けます。

無意識の領域に存在し続けているトラウマ。

このトラウマを持っている人は同族嫌悪を抱きやすくなります。このトラウマが無意識の領域から悪影響を及ぼしているからです。だから同族嫌悪を抱きやすくなるんです。

同族嫌悪を頻繁にしてしまう人の中には抑圧されたトラウマがある可能性が高いです。

理由2、特別になりたい!という願望のせい

人は、「唯一無二の存在になりたい。特別な存在になりたい」という願望を抱きます。

子供の頃、英雄のようにカッコイイ生き方をしたいと思ったことありませんか?

お姫様のようにカッコイイ男性にチヤホヤされたいと思ったことありませんか?

僕はあります。ドラゴンボールの孫悟空のようにカッコイイ生き方をしたいと思ったことがあるし、王子様になって可愛い女の子たちにチヤホヤされたいと思ったことがあります。

みなさんも多かれ少なかれ僕と同じようなことを思ったことがあると思います。

人は、精神年齢が幼いときには特別な自分になりたいという願望を抱くものなのです。精神年齢が幼いときは夢見がちなのでそんな中二病的願望を抱いてしまうものなのです。

精神年齢が低い=夢見がち

だから中二病的願望を抱く

ということなんです。

誰でも精神年齢が低いときはあります。だから誰でも中二病的願望を抱くときは必ずあるんです。

中二病的願望の中には、誰でも「特別になりたい。唯一無二の存在になりたい」という願望が確実に含まれています。

つまり人は、人生のどこかで「特別になりたい。唯一無二の存在になりたい」という願望を確実に抱くんです。抱かない人はいないんです。

「そんな恥ずかしい願望を抱いたことなどない」と主張している人は忘れているだけなんです。そんな願望を抱いた過去は黒歴史だから忘れているだけなんです。記憶の奥深くに封印しているだけなんです。

人は必ず中二病的願望を抱く。これは真理であり、永久不変の法則だし、自然の摂理なんです。だからこの願望を抱かない人はいないんです。

なぜ誰もがこの願望を抱くのか?

答えは簡単です。

人の中には常に「特別になりたい」という欲望があるからです。常に「唯一無二の存在になりたい」という欲望があるからです。

精神年齢が高くなっても、心のどこかにはこの欲望が常に存在しています。

人は、その生命が尽きるそのときまでこの欲望を持って生き続けているんです。ただ年齢を重ねるごとにこの欲望は達成不可能だと悟って、この欲望を心の奥深くに封印していまっているだけなんです。でもこの欲望はなくなることなく心の奥深くに存在し続けているんです。

これが真実なんです。常に人の中にはこの「特別になりたい」欲望が存在し続けているんです。

そしてこの欲望があるからある種の人は、同族嫌悪をしてしまうんです。「特別になりたい」という強烈な欲望があるから同族嫌悪をしてしまうんです。

特別になるためには同種(同質)の人間は邪魔です。邪魔だから敵意を持ってしまう。ゆえに嫌悪感を抱いてしまうんです。同族嫌悪を抱いてしまうんです。

自分と似た性質の人間も邪魔です。自分の地位を脅かすからです。だから嫌悪感を抱いてしまうんです。心の中に「特別になりたい!特別でありたい!」欲望が強く存在しているから嫌悪感を抱いてしまうんです。

つまりこの「特別になりたい!特別でありたい!」欲望(願望)が強い人ほど同族嫌悪を抱く頻度が多くなるんです。

人には承認欲求があります。「特別になりたい!特別でありたい!」欲望を抱くのは、その承認欲求を満足させたいからです。

特別になれば評価される。評価されれば承認欲求が満たされる。それがわかっているから人は特別を求めてしまうんです。死ぬまで特別を求め続けてしまうんです。

人が努力をしているのは、心のどこかに特別になりたい!という欲望があるからです。特別になって評価されたいという欲望があるからそんな欲望(願望)を抱くんです。

そしてそんな欲望があるから同族嫌悪を抱いてしまうことがあるんです。自分の特別さを脅かされるかもしれないと思ったり、同質の者は邪魔だと思ってしまうから嫌悪感を抱いてしまうんです。

同族嫌悪をしてしまう理由まとめ

①「許せないもの=汚物」という価値観がある

②特別になりたい!という願望のせい

以上が同族嫌悪を抱いてしまう理由です。

人には、同族に嫌悪を抱く性質だけでなく、同族に好意を抱くという性質もあります。

同族嫌悪と同族好意。人には両方の感情を抱く性質があるんです。そんな相反する感情を抱く性質が誰の中にもあるんです。

不思議ですね。

その人の性格・経験・考え方・知識・立場などによって抱きやすさに違いが生じます。

あなたはどちらの感情を抱きやすいですか?

一般的に「自己愛が強い・愛情欲求の強い・仲間意識の強い・特別を求める気持ちが弱い・競争心が弱い」という人間は同族好意を抱きやすいと言われています。

逆に「自己愛が薄い・愛情欲求の薄い・仲間意識の低い・特別を求める気持ちが強い・競争心が強い」という人間は同族嫌悪を抱きやすいと言われています。

もう一度聞きます。あなたはどちらの感情を抱きやすいですか?

僕は同族好意を抱きやすいタイプです。

おわり

Posted by みーこ