9割のクルマが横断歩道で停まらない!?運転手が横断歩道で停まれない理由 ”習慣化”するのが困難だからです!

横断歩道の前でクルマが停まらないことが問題になっています。

2016年の調査では、横断歩道でのクルマの一時停止率は全国平均7.6%ということが明らかになりました。実に9割のクルマが横断歩道歩道で停止しないということが明らかになったのです。

2017年の一時停止率は8.5%でした。

2018年の一時停止率は8.6%でした。

2017年も2018年も9割のクルマが横断歩道で停止しないという事実が明らかになったんです。

これは、都道府県別の横断歩道で停止しないクルマの割合ランキング(2018年版)です。

1位の栃木県は99.1%。99.1%横断歩道で停まらないということは100人中99人は停まらないということです。見方を変えれば100人中1人しか横断歩道で停まらないということです。

上位にランクインした地域は全部停まらない率90%を超えています。

これは驚くべき数字です。

ちなみに横断歩道でクルマが停止するランキング1位は長野県の58.6%です。長野県では半数以上のクルマが横断歩道で停止するんです。100人中60人くらいが停止するんです。

ランキング1位の長野県は100人中60人くらいが横断歩道で停止する。

ランキングワースト1位の栃木県では100人中1人が横断歩道で停止する。

これは大きな差です。

だが、100人中60人だろうが、100人中1人だろうが、横断歩道で停止できない人がいるというのは問題です。

停止できない人がいる以上、事故が起きるリスクがあるからです。

そのリスクをゼロにするには停止しないクルマをゼロにする必要があります。

でも横断歩道で停止しないクルマの数は2016年から減っていない。

なぜ減らないのか?

その理由について語りたいと思います。

横断歩道で停止しないクルマの数が減らない理由

理由1、習慣化されていないから

習慣は同じ行動を繰り返すことによって身につくものです。

人には習慣を重視する性質があります。

朝ごはんを食べる習慣のある人は朝ごはんを食べます。朝トイレに行く習慣のある人は便意がなくてもトイレに行きます。

このように習慣化された行動は、特殊な事情がない限り、実行してしまうものなのです。

当然、横断歩道でクルマを停止することが習慣化されている人は、横断歩道でクルマを停止させます。特殊な事情がないかぎり停止させます。

でもほとんどの運転手はこの習慣がない。だから横断歩道で停止しないクルマの割合が多いんです。

横断歩道でクルマを停止させることが習慣化されてないのは、ある意味仕方のないことなのです。

なぜ仕方のないことなのか?

横断歩道では絶対に一時停止しなければならないというルールがないからです。

横断歩道では歩行者がいてもいなくても絶対に一時停止しなければならないというルールがあれば、大概の運転手は停止します。横断歩道があるたびに停止します。そのような停止行動を繰り返せば、否応なしに停止する習慣が身につきます。この習慣が身につけば、条件反射的に横断歩道で停まるようになります。

でも横断歩道では絶対に一時停止しなければならないというルールはない。歩行者がいるときに限り停止しなければならないというルールしかない。ほとんどの場合、歩行者はいない。だから横断歩道で停止することがほとんどない。ほとんどない行動を習慣化することは困難です。逆に頻繁の高い横断歩道では停まらないという行動が習慣化されやすくなります。

このような理由があるため、横断歩道で停止しない運転手が多いのは、ある意味仕方のないことなのです。

横断歩道で必ず停止するを習慣化するには、横断歩道で停止するという行動を繰り返さなければならない。

運転手に横断歩道で停止することを繰り返させるには、横断歩道歩道では歩道がいてもいなくても停止するというルールを作る必要があります。

このルールを作らないかぎり、運転手が横断歩道歩道で停止する習慣を身につけるのは困難でしょう。

理由2、モラルが低い運転手が多い

あおり運転が問題となっています。

チューリッヒ保険会社の調査で実に70%以上の運転手があおり運転をされたことがあるという事実が明らかになりました。

この数字から、世の中にはあおり運転をする人が多いことがわかります。

あおり運転をする運転手が多いということは、モラルが低い運転手が多いということです。

モラルが低い運転手が多いということは、横断歩道歩道で停止しない運転手も多いということです。

モラルが低い運転手に横断歩道で停止させるためには厳罰化するしかないと思います。

モラルが低い運転手が教育によって横断歩道で停止するようになるとは思えないからです。

横断歩道の前に歩行者がいた場合、クルマを停止させることは常識です。その常識は教習所で必ず習います。だからすべての運転手はその常識を知っていて当然なんです。

当然、モラルの低い運転手もその常識を知っているんです。でもモラルの低い運転手はその常識を知っているのにもかかわらず守らない。歩行者がいても守らない。

そんなモラルの低い運転手に教育をしても効果があるとは思えないんです。

だから僕はモラルが低い運転手に常識を守らせるには厳罰化しかないと思うんです。

2016年~2018年の間、横断歩道で停まらないクルマの数は減っていません。警察は啓発チラシを配ったり、ポスターを貼ったりなどの啓発活動を行っているのにもかかわらず減っていないんです。

この事実を見ていると教育には期待できないと僕は思ってしまうんです。厳罰化するしか方法はないと僕は思うんです。

横断歩道で停止しないクルマの数が減らない理由まとめ

①習慣化されていないから
②モラルが低い運転手がいる

横断歩道で停止しない運転手を減らすには、

①横断歩道では絶対に停止するというルールを作る
②厳罰化する

この2つを実行しなければならない。

これが僕の意見です。

おわり

Posted by みーこ