ネガティブなニュースに惹きつけられる理由6選
テレビやネットでは、毎日のようにネガティブなニュースが流されています。
犯罪(窃盗・強盗・痴漢・強姦・殺人・放火・テロ)のニュース。
事故(交通事故・原発事故・火事・遭難)のニュース。
社会問題(体罰・いじめ・自殺)のニュース。
そういうニュースが毎日のように流されています。
多くの人がそういうニュースに惹きつけられ、新聞を読んだり、ネットニュースを読んだり、報道番組を見たりします。
なぜ人はネガティブなニュースに惹きつけられるのでしょうか?
その理由について語りたいと思います。
ネガティブなニュースに惹きつけられる理由
理由1、安心感を得られる
ネガティブなニュースには、他人の不幸のニュースが多いです。
他人の不幸を見ると自分のほうが幸福だと思うことができるので、安心感を感じることができます。
ニュースで語られる不幸が酷いほどに、自分のほうが幸福だと思うことができるので、より強い安心感を得られます。
ネガティブなニュースを見て得られる安心感には個人差がありますが、大概の人はネガティブなニュースを見ると心のどこかで安心感を感じます。
人には他人と自分を比較する習性があるからです。人には多かれ少なかれその習性があるから不幸になった人と自分を比較して安心感を感じてしまうんです。
安心感を得られるから、ネガティブなニュースに惹きつけられてしまうんです。
理由2、優越感を得られる
上記で述べたとおり、人には多かれ少なかれ他人と自分を比較する習性があります。
比較すれば、当然、優越感も感じてしまいます。
不幸なニュースを見て、可哀想と思う人もいるでしょう。でも同時に可哀想と思う心のどこかでは優越感も感じているんです。不幸なニュースの被害者より自分のほうが恵まれているという優越感を感じているんです。
理由3、ストレスを解消できる
人はストレスが溜まると攻撃性が高まります。攻撃性が高まれば、その攻撃性を解消したいと思います。
『攻撃性の解消=ストレスの解消』になるから、攻撃性を解消したいと思うんです。
ある人はその攻撃性を運動で解消します。ある人はその攻撃性を弱い者いじめして解消します。
そして、ある人はネガティブなニュースを見てその攻撃性を解消します。
ネガティブなニュースが政治家の脱税だったとしましょう。
ストレスが溜まって攻撃性が高まっているとき、そのニュースを見れば、その政治家を非難することができます。
非難は言葉による攻撃です。
だからそのニュースを見ることで、攻撃性を解消できるんです。同時にストレスも解消できるんです。
犯罪性の高いニュースに強く惹きつけられる人が多い理由は、犯罪性の高いニュースのほうがより強く非難することができるからです。強く非難できれば、その分だけストレスも解消できるからです。
だから人は犯罪性の高いニュースに惹きつけられやすいんです。
理由4、正義を刺激される
人の中には正義があります。「いじめは許せない」「オレオレ詐欺は許せない」「誹謗中傷は許せない」「天下りは許せない」などの正義があります。
ネガティブなニュースは、その正義を刺激します。報道されているニュースが悪質であればあるほどに強く正義を刺激します。
正義を刺激されるから、ついついネガティブなニュースを見たり、読んだりしてしまうんです。
見たり、読んだりして許せないと思うから、そのニュースについて詳しく知りたいと思ってしまうんです。
理由5、「自分は良い人間だ」と思い込むことができる
人の中には、「自分は良い人間だ」と思いたい気持ちがあります。
その気持ちを満足させるためにネガティブなニュースを見る場合があるんです。
ニュースに登場する犯罪者を見れば、「犯罪者を犯してない自分は良い人間だ」と思うことができます。
他人に「自分は良い人間だ」と思ってもらえる
人の中には、「良い人だ」と思われたい気持ちがあります。
近くに人がいるときに、ネガティブなニュースを見て、犯罪者を非難していれば、「良い人だ」と思われる可能性が高くなります。
なので、「良い人だ」と思われたい気持ちが強い人ほど、この方法を使う可能性が高くなります。
理由6、注意力を高めることができる
普通の人は、犯罪や災害の被害者にならないように注意しています。
でも、時の流れとともにその注意力は低下します。
でもネガティブなニュースを見ることによって、犯罪や災害の恐ろしさを再認識することによって、注意力を高めることができます。
①安心感を得られる
②優越感を得られる
③ストレスを解消できる
④正義を刺激される
⑤「自分は良い人間だ」と思い込むことができる
⑥注意力を高めることができる
以上がネガティブなニュースに惹きつけられる理由です。
ネガティブなニュースに惹きつけられる人が多いとわかっているからテレビ局・マスコミはネガティブなニュースを流すんです。
酷い事件であればあるほど見られるとわかっているからテレビ局・マスコミは酷いニュースを何度も流すんです。
見られれば見られるほどに視聴率が高くなるのでテレビ局・マスコミは酷いニュースを流すんです。
視聴率が高くなれば、CMを見られる機会が増えて、商品が売れる可能性が高くなるので、テレビ局・マスコミは酷いニュースを流すんです。
被害者や被害者遺族の気持ちを蔑ろにしてでも酷いニュース(京アニ事件の実名報道など)を流すんです。
そんな下劣なやり方でテレビ局・マスコミは、お金儲けをしているんです。
テレビ局・マスコミには、そういう汚い側面があるんです。
おわり